春の野掛け
最近、バーネットの「秘密の花園」を読んで
春の花の咲き乱れる英国庭園が見たくて見たくてたまらず
昨日、自宅から30分超最寄りのイングリッシュ・ガーデンへ
BGMは古典落語「愛宕山(あたごやま)」
落語は春先の京都の愛宕山での野掛け(のがけ)の噺
野掛けって、今でいうピクニックのことらしい
人間国宝、桂米朝さんのしゃきしゃきとした語り
~愛宕山~
太鼓持ちっちゅう男芸人
その幇間(ほうかん)というのが難しい商売でございまして
男で男の機嫌をとるというのやさかい、これが大変な商売です
ちょっと気の利いた太鼓持ちが一人入っていると
三人や四人の芸者衆が負けるというくらい座を盛り上げます
あほみたいな顔しててお座敷で、一瞬で雰囲気を見るんですな
あの客が退屈している、側にいってご機嫌伺ってこようとか
このへんであの人に歌わさなんだら機嫌が悪うなるとか
いろんなことを考えるわけなんです
こら大変な商売です
ちょいちょいその太鼓持ちの中には変わった人がおりまして
やっぱりそういうふうに平生は自分を殺して商売しているのやさかい
一杯飲んだりすると我が出てくる、「しくじり」ということがようございます
大阪のミナミの一八(いっぱち)に茂八(しげはち)という二人の太鼓持ち
二人仲良く、ミナミのお茶屋でしくじりがございまして
つてを頼って京都祇園町で働いてたんですが
ある日のことでございます
室町あたりの旦那「陽気もようなったし、天気もええ、ひとつ野掛けをしょうやないか」
というわけで芸者、舞妓、太鼓持ち、皆引き連れまして、ぞろぞろぞろぞろ表へ出てまいります
祇園町を出て鴨川を渡り西へ西へ
堀川も打ち過ぎまして二条のお城をしりめにころし
ドンドンドンドン出てまいりますというと
野辺へかかってまいります
何しろ春先でございます
空には雲雀がピイチクパアチクとさえずっていようか
野には陽炎が燃えていようかという
遠山に霞みがたなびいて、レンゲ、タンポポの花盛り
麦が青々と伸びた中を菜種の花が彩っていようという本陽気
その中をやかましゅうゆうてやってまいります
その道中の陽気なこと
Comments
英語でもユキヤナギはそのままSnow Willowなんですね。
英国庭園+和のお花見の席=どんな光景が見えてくるんでしょう。
僕だとちょっと混乱しそうです(><
英国庭園を見に落語をBGMにチョイスするえびさんのセンスに脱帽。
RRRさん、ありがとうございます。
ユキヤナギは"Spir(a)ea"というそうなんですが
誰に言っても通じたことがありません。
多分、向こうではあまり見かけない花なのでしょう。
なので、英語を母国語とする人たちに説明するときには
胸をはって"Snow Willow"と言っています…、が
なんちゃって英訳なのでした。すみません。
庭園にはネコヤナギもありました。
これを"Pussy Willow"というのはホントです。
英国庭園と和の融合、なかなか良かったです。
春先にお花が咲き乱れて、胸が躍る感じというのは万国共通みたいですね。
PointGuardさん、ありがとうございます。
電車の中で「愛宕山」聞いてて、異様に春先の気分が盛り上がりまして
庭園散策しているときは、イヤホン外してのんびり歩いてたのですが
家に帰って写真整理してたら、「愛宕山」ぴったりだったな、と。
マッチしていると言っていただけて、うれしいですー。
えびさん、
日本の春もそろそろたけなわなんですね。 きれいだなぁ。 私も日本にいたころは、落語が好きで(あの頃はまだAudio Bookなんて手元にないし)、文庫本で随分読んだもんでした。 愛宕山、久しぶりに思い出しました。
ところで、勧めのAnnne of Green Gablesとその次の、Anne of the Avonleaも聴きました! おっしゃる通り、Karenさんの朗読はうまいし、素敵ですねぇ。 最初は、ちょっと早口で、戸惑ったけど、慣れるとAnneらしいな~、と楽しく、面白く聞きました。 教えてくださって、ありがとうございます!!
赤毛のアンの感想は、ブログに書きましたので、よろしければ見てみてください。
昨日の晩、Avonleaも聴き終わり、最後はMiss Lavenderの結婚式で印象的でした。あの小さい石の家の、こまごました描写を聴いていたら、頭の中に夏の末の美しい庭のイメージが広がりました。
次は、宝島に行ってみるつもりです♪ こちらはAdirianです。
落語って、文庫本で読むという方法もあるんですねー。へええ。
私はあれはすっかり、耳で聞くか、寄席へ出掛けるものだと思っていました。
そういえば最近図書館でいろいろな絵本を漁っている生活なのですが
「落語絵本」というものも思ったよりたくさんあって
「化物使い」とか「初天神」とかですね、そうか、絵本にするとけっこう
子どもも楽しめるものが多いなあと、新たな発見をしていたところです。
赤毛のアンはよいですねえ。
ここには書ききれないくらい、大好きなので、Dillさんのところに書きました。
次は宝島旅行ですね!行ってらっしゃーい♪
米朝いいですよね。
あの穏やかでひょうひょうとした語り口がなんとも言えません。
nicetimeさん、ありがとうございます&はじめまして。
最近図書館で米朝師匠を中心にCDを借りていますが
さすが人気高くて、予約しないと中々借りられないのです。
米朝師匠の声はたまりませんね。
ほんとにひょうひょうとしてて、穏やかで、
ついつい話に引き込まれてしまうんですよね。
お孫さんの小米朝さんも、好きです。
今年は米團治襲名とかで、上方落語、盛り上がって欲しいです。